2021/04/16
【インタビュー】渋谷区こどもテーブルホームページと、その運営を支える人たち
今年で5年目を迎える、渋谷区こどもテーブル事業を支えるホームページは、こども食堂や居場所学習支援所を主催する団体と利用者の方達との、重要な情報プラットフォームを担っております。
このホームページの運営は、渋谷区社会福祉協議会のこども支援課の方々と、本ホームページの運営を受託している一般社団法人Vielfaltのメンバーで支えています。
今回は私(一般社団法人Vielfat代表理事 久保)が、渋谷区社会福祉協議会こども支援課の皆様と、実際に作業をしているCOMOLYの方々に、その目的・狙いや課題そして将来構想及びお気持ち等をお聞きしました。
まずは、渋谷区社会福祉協議会の小湊課長と、遠藤係長のお話を伺いました。
小湊課長、渋谷区こどもテーブルについて、事業の目的等を教えて下さい。
(小湊課長)
『渋谷区こどもテーブル』は、平成29年度から渋谷区社会福祉協議会からの助成金を元にした事業としてスタートしました。
今年は5年目で2021年1月末現在、子ども食堂が57箇所。居場所学習支援所が35箇所となっております。
『渋谷区こどもテーブル』で特徴的なのは、地域の大人同士、あるいは大人と子どもが、一つのテーブルを囲んで、人と人との結びつきを作っていこうという想いからスタートした事業であるということです。
『子ども食堂』と『居場所学習支援』の2つの事業というような括り方をして、それを『こどもテーブル』と呼んでいます。その点も特徴的な事業なのかなと思っています。
渋谷区では、地域との繋がり、住民同士の繋がりを作っていくために、様々な事業に取り組んでいますが、『こどもテーブル』もその事業の一つです。
遠藤係長、渋谷区こどもテーブルのホームページの役割や期待を教えて下さい。
(遠藤主事)
区民の方に『こどもテーブル』の周知が行き届いていない現状ではありますので、SNSが得意な若い世代にぜひホームページを見ていただき、活動内容を広めてもらいたいと思っています。
また、区外のかたや企業の方も、ホームページを見ていただいているようで、こどもテーブル団体への寄附等、ご協力いただくこともございました。
やはり、活動周知の役割としては、ホームページの効果が一番大きいと思っているので、今後も期待しております。
ホームページの運営で苦労されていることを教えて下さい。
(遠藤主事)
気になっているところは、ホームページの更新が滞っていて、更新の日時が古いもので止まっていたりすることがある点です。
多くの団体が実際は活動をしているけれども、ホームページに活動を反映する過程の面倒さもあるのか、最新の情報が反映されていないなと感じています。
上手く最新の情報を反映させて、皆さんに活用していただければと思っていますが、そこが一番の改善点ですね。
運営スタッフに対しての期待や評価を教えて下さい。
(遠藤主事)
皆さん僕らより、ホームページの周知のノウハウや知識を持っていらっしゃるので、むしろ色々な提案をいただきたいなと思っています。
僕らの目線からではわからない専門家の目線で、効果的な周知の方法など、遠慮なく教えて頂ければと思います。
今後の構想を教えて下さい。
(遠藤主事)
参加団体がおかげさまで増えてきていまして、ホームページを見たことがきっかけで活動に参加された方も多く、だいぶ活動が浸透してきたなと思っております。
ただ数が増えれば良いというわけではなく、新しく始めた方を上手くフォローできるような体制を整えることが大事だと思っています。
また、周知を課題にされている団体も多いので、ホームページを通して、ピンポイントで興味のある人や必要としている人に見てもらえるような方法も考えていきたいです。
(小湊課長)
『こどもテーブル』は活動されている方も区民の方だけでなく、NPO法人や一般企業など、最近では、青山学院大学でボランティアを募ってインスタグラムを始めたということもあり、さまざまな人に協力していただいております。
支えていただいている協力者の方々が増えるというのも一つの広がりの形だと思います。今後は特に区民の方々に活動を知っていただきたいなと考えておりますので、ITの分野では、これからもお知恵とご協力をよろしくお願い致します。
次に、実際ホームページの運営作業を行なっている COMOLYの 釼持さん、望月さん、リーダーの山田さんにお話を伺いました。
釼持さん、宜しかったら、ひきこもり経験等含めた自己紹介をお願いします。
(釼持さん)
釼持智昭と申します。COMOLYのひきこもりの方へのオンライン上での支援ということで、エンジニアとしてお仕事をしています。
もともとは静岡県の実家で6年弱、ひきこもっていました。その時はエンジニアのスキルは一切なかったのですが、そこから旧友のCOMOLYの山田くんと再会をして、誘いを受けたことがきっかけで、勉強を始めて、仕事を教えてもらい、今に至ります。
渋谷区こどもテーブルのホームページ運営の仕事内容を教えて下さい。
僕はどちらかというと、ホームページのデザインなどの業務に携わることが多いです。
あとは基本的に望月さんがホームページの更新業務を担当されていますが、そこで他の作業があったりもするので、僕がそのサポートもしているといった感じです。
この仕事を依頼された時のお気持ちを教えて下さい。
『こどもテーブル』自体を個人的に全く知らない状態からのスタートでしたが、手伝いをしているうちに、写真などから活動の様子を段々と知ることができて、そこに自分たちもこのようなかたちで参加しているというのが、実感として徐々に湧いてきました。
始めたのが去年の4月だったので、1年ぐらい経ちますが、仕事にはだいぶ慣れてきました。
実際にお仕事をされている感想を教えて下さい。
写真などを通して、実際に活動している人たちの様子を知ることができるのはすごく楽しいです。
大変なところは、団体の数も多くて、それぞれの団体のホームページのページを間違いがないように更新していかなければいけなくて、その中で間違えてしまうこともたまにあるので、そこが改善点ですね。
今後はどんなお仕事をしてみたいですか?
ホームページをもっとアクセスしやすいように工夫していくことができたらいいなと思っています。
他は、COMOLYに登録されている当事者の方に何かお手伝いして頂ければと思っています。どのようにお任せしたら良いのかというところで課題もありますが、登録者の方に手伝っていただけることも多いと思うので、なにかあればぜひお願いしたいです。
望月さん、宜しかったら、ひきこもり経験等含めた自己紹介をお願いします。
(望月さん)
望月理江と申します。ひきこもり経験はないのですが、この会社に入る前は半年ぐらい専業主婦をしていました。
その時はあまり家から外に出ないような生活でしたが、大学のサークルの先輩であるCOMOLYの山田さんの誘いで、この仕事をさせて頂いております。
渋谷区こどもテーブルのホームページ運営の仕事内容を教えて下さい。
私はそれぞれの団体からいただいたメールをチェックして、日付ごとに更新するのが主な業務です。
初めにこの仕事を依頼された時のお気持ちを教えて下さい。
私は一切ホームページの知識がなくて、ワードプレスも触ったことがない人間でした。
最初はまず、それを覚えるところから始まったので苦戦しました。
今はワードプレスの仕組みをだいぶ理解できるようにはなってきましたが、最初はかなり大変で、どうやったら改行できるのかということも、山田さんに教わりながらの状態でした。
実際にお仕事をされている感想を教えて下さい。
最近はテレビでも『子ども食堂』など、貧困で困っている人向けの活動をされている団体が取り上げられています。
そのような番組を見ることでも、ホームページ運営を通してそれらの活動に関われていることを実感することができて、それが本当に嬉しいですね。
今後はどんなお仕事をしてみたいですか?
『こどもテーブル』のホームページの写真をもう少し見やすくすることでアクセス数も増えるのではないかと思っています。
また、活動団体のホームページの写真が長期間更新されていなかったりすると、『本当に活動しているのかな?』と私でも思ってしまうので、ホームページの写真のクオリティや更新頻度を上げるなどして、さらにたくさんの人に見ていただけるホームページにしていきたいなと思っています。
最後に、リーダーの山田くんにコメントをお願い致します。
(山田さん)
渋谷区のこども食堂の取り組みは、他の自治体と比べての非常にユニークで、区全体で盛り上げようとする姿勢がいつも伝わって来ます。
私たちも、そんな姿勢に応じられるよう、自分たちができることを精一杯やっていきたいと思います。
新しいページの追加などで、ひきこもり当事者に手伝っていただく機会も増え、今後も、多くのひきこもり当事者の力を借りながら、渋谷こどもテーブルを盛り上げて行けたら嬉しいです。
私から皆様にお礼を申し上げます。
(一般社団法人Vielfalt 代表理事 久保)
本ホームページの運営をご支援させて頂き、1年が経過しました。渋谷区の事業であるこどもテーブルのホームページの運営を、ひきこもり当事者と社会を繋ぎ、当事者の仕事として受託し、渋谷区こどもテーブル事業そして皆様をIT面からご支援し支える挑戦をさせて頂いております。
このような貴重な機会を頂き、またご支援・ご協力を頂き誠にありがとうございます。
令和3年度も継続し本案件を担当させて頂きます。まだまだ至らないことばかりだと思いますが、これからも日々改善の努力を重ねると共により有益なご提案をしていく所存です。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
“誰もが自分らしい働き方を創れる社会” 一般社団法人Vielfalt https://www.vielfalt.tokyo
“ひきこもり当事者にワークコミュニティを提供” COMOLY https://comoly.jp